アル・シシ元エジプト軍総司令官・大統領へ 2014.5.29

 2014-05-29
エジプト軍暫定政権は、ムスリム同胞団関係者数百人を処刑するなどして激しく弾圧する政策をおしすすめたあと、28日までの3日間(1日延長)で、大統領選挙が行われた。

投票率は、44.4%(有権者5400万人)と低かったが、水曜夜に投票は閉め切れられ、開票が始まった。それによると、すでにシシ氏が90%以上を得票しており、ほぼ当選確実となった。予想されていた通りである。

なお、全国に100万人とも言われるムスリム同胞団は、この選挙を受け入れておらず、当然、投票もしていない。
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エジプト情勢アップデート 2014.3.29

 2014-03-30
<結局恐怖政治?>

エジプトでは2011年に反政府デモ(アラブの春)でムバラク大統領が失脚。続いてムスリム同胞団関係者でイスラム主義者のムルシ大統領が政権を引き継いだが、わずか1年後、世俗派市民とエジプト軍が立ち上がり、再び政権を世俗派に戻した。

エジプト軍のシシ最高司令官を中心とする世俗・暫定政権は、ムスリム同胞団の弾圧を開始。ガザのハマスもムスリム同胞団なので、エジプトとガザとの間にあった地下密輸トンネルを次々に破壊。国境も閉じて、ハマスは経済的にも立ち行かなくなっている。

さらにエジプトの裁判所は24日、ムスリム同胞団539人の処刑を決定したと発表した。罪状は警官の殺害や、コプト教徒(キリスト教徒)を殺害だと伝えられている。しかし、中にはアルジャジーラの記者も含まれているとニューヨークタイムスは伝える。

同時にエジプト軍の総司令官で国防相のシシ将軍が、大統領候補に出馬すると発表した。候補といっても対抗馬になりそうな人物はいないので当選は間違いなしとみられる。

シシ氏は、エジプトを安全な国にする国民に訴えているが、異例の500人以上もの処刑に、「エジプトは恐怖政治に逆戻りするのではないか」と世界を震撼させた。欧米は人道の観点からも多いに懸念するとして、エジプトへのさらなる支援削減をつきつけている。

<イスラエルとの関わり>

イスラエルにとっては、エジプトとの和平条約が維持され、国境のシナイ半島の平和が維持されるならば、だれが支配者であってもかまわないというのが基本スタンス。

しかし、エジプトがイスラム主義政権であるより、世俗政権である方がイスラエルにとっては都合がよい。またハマスだけでなく、シナイ半島もエジプトが一掃してくれることはありがたいともいえる。しかし、どこまで信頼できるかはわからないので、イスラエルは無言で、慎重にエジプトの動きを見守っている。

今回、欧米が、エジプトのムスリム同胞団539人の処刑に大きく反応していることについて、イスラエルでは慎重であるべきとの批評記事があった。

無論、大量処刑自体を肯定することはできないが、エジプトが処刑判決を出したのは、ーエジプトの主張によればだがー、反体制派運動や、異教徒への迫害で、殺人などの罪を犯した者たちだという。

かつて”ハマスの息子”モサブ・ハッサン・ユーセフ氏が警告していたように、ムスリム同胞団という組織は80年以上もエジプト政府を悩ませてきた組織。今やエジプトだけでなく、世界中に支部を持つ巨大なイスラム主義組織である。

mスリム同胞団は、ハマスだけでなく、アルカイダの基盤にもかかわった(つまり生み出した)という経過もある。やるなら徹底的に弾圧しないと、戦いが終わらないことをエジプトはよく知っているのである。

それにしても殺人犯をさっさと処刑するエジプト。殺人犯でも処刑しないイスラエルは今、国内に殺人犯を放つことになっている。中東で民主主義を維持しながら生き残るイスラエルのジレンマを見るようである。
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シナイ半島その後 2014.2.19

 2014-02-19
シナイ半島で韓国人観光客3人を含む4人が死亡したテロ事件。シナイ半島に拠点を置くアルカイダ系イスラム過激派が犯行声明を出した。さらに「20日までにエジプトから出ないと後悔する」と脅迫している。

エジプト経済を支える観光業に打撃を与えることで、時期大統領と目されるアル・シシ軍司令官を失脚させるねらいがあるとみられる。

今回犠牲になった韓国人は、長老派教会創立60周年の記念中東聖地ツアーでエジプトを訪れていたクリスチャンたちだった。
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シナイ半島でテロ:韓国人観光客3人死亡 2014.2.17

 2014-02-17
16日、シナイ半島とイスラエルの国境、タバ(エジプト側)で、観光バスが走行中に爆破されるというテロ事件が発生した。このテロで韓国人観光客3人とエジプト人運転手1人が死亡。数十人が負傷した。

バスに乗っていたのは韓国人観光客32人で、シナイ山のセントカテリーナ修道院を出て、イスラエルに向かっていたところだった。

イスラエルは、エイラットの病院をスタンバイさせ、タバに救急車を多数派遣して負傷者を受け入れをエジプト暫定政府に申し出たが、エジプトはこれを拒否。負傷者は、シナイ半島内の病院に搬送されている。

タバの国境は一時閉鎖されたが、現在は再び双方とも開放している。シナイ半島には現在、イスラエル人が100人以上いるとうことで、彼らが無事に帰還することが望まれている。

シナイ半島はムバラク政権が失脚して以来、ベドウインやアルカイダ系とみられるテロ組織で無法状態となっている。彼らの標的は、これまでは、エジプトの警察官やエジプト軍兵士だった。

ところが今回、外国人観光客が犠牲となっている。単発の犯行である可能性もあるが、テロ組織がエジプトの経済にダメージを与えて、現(暫定)政権を打倒しようという方針に切り替えたのではないかとの分析もある。
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エジプトで民衆蜂起3周年:29人死亡 2014.1.26

 2014-01-26
エジプトでは、2011年に反ムバラク政権のデモが始まって3年目を迎えた。にこの日を記念して、タハリル広場はじめ、全国的に群衆が「エジプト軍最高司令官のアル・シシ氏を、支持するデモを行っている。

これとイスラム主義者らが衝突し、これまでに少なくとも29人が死亡した。
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