GDPで日本を超えたイスラエル 2018.6.12

 2018-06-12
イスラエル経済は昨今、祝福されているのだが、ネタニヤフ首相は10日、一人当たりのGDP(国民総生産)が日本を超えたと党会議で明らかにした。

それによると、イスラエルの一人当たりのGDPは4万2120ドル、日本は4万850ドル。世界の平均は、1万1730ドルなので、イスラエルの経済は、祝福されているといえる。

しかし、失業率は3.7%で、日本の2.4%からはかなり高い。イスラエルの貧富の差は拡大する一方で、子沢山の超正統派とアラブ系市民の社会参画率を改善しなければ、国が破産するというのが現状である。

https://www.jpost.com/Israel-News/Netanyahu-touts-Israel-for-surpassing-Japan-in-GDP-per-capita-559701
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イスラエル強し:米大使館移動他、激動の1週間 2018.5.21

 2018-05-21
イランとの直接対決危機、エルサレム統一記念日、アメリカ大使館のエルサレムへの移動、ガザ、西岸地区での暴動、国連でのイスラエル非難と様々なことが続いた。

一方、これと並行して、ユーロビジョン(ヨーロッパの歌謡コンテスト)に出場したイスラエル人アーティストネタ・バルジライさん(25)が優勝を飾り、国民的英雄として帰国。テルアビブでは14日、2万人に及ぶ祝賀コンサートが行われた。

続いて、19日はシャブオットの祭。危機的状況が迫る中であったが、今年も市民20万人が国立公園など屋外に出て楽しんだ。

総合的にみると、少なくとも今の所、イスラエルに有利な流れになっているようでもあるが、中東は、あっという間に流れが変わることがあるので、今後も油断なく、見守り、とりなす必要は続く。

以下に、それぞれの項目について、何があったのか、解説を試みると同時に、これからどうなるのかの展望について現地の報道から紹介する。
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アメリカ大使館:エルサレムへ移動 2018.5.21

 2018-05-21
<大使館移転式典>

アメリカは、5月14日、予定通り、大使館をテルアビブからエルサレムへの移動式典を行った。移転先は、エルサレム南部にあるアメリカ領事館内。大統領代理として出席したのは、ジェレッド・クシュナー氏、イバンカ・トランプ氏夫妻であった。

トランプ大統領はビデオメッセージで、歴史的にエルサレムがイスラエルの首都であったこと、今は、政府行政機関と大統領、首相官邸も置かれ、首都機能がエルサレムにあると明言。イスラエルも他の国と同様に首都を決める主権を持つことなどを認めると明言した。

しかし、同時に、神殿の丘(別名ハラム・アッシャリフ)のステータス・クオ(現状維持)の原則は維持するとし、パレスチナ、周辺諸国の平和を望むと語った。言い換えれば、米大使館は移動するものの、実際の現地の状況にはなんの変化もないということである。また国際社会の認識にも基本的には反しない形である。

ネタニヤフ首相は、世界最強の国アメリカが、友としてエルサレムを首都と認めたことに深い感謝を述べた。またエルサレムがイスラエルの首都であるという歴史をアメリカは認めたと言い、ゼカリヤ書8:3を引用し、今日はイスラエルにとって歴史的な日だと宣言して、スタンディングオベーションを何度も受けた。

キリスト教国アメリカ大使館のイベントであるため、最後に祈りを捧げたのは、福音派で、パワフルなクリスチャンシオニストとして知られるジョン・ヘギー牧師であった。

ヘギー牧師は、エルサレムが、3000年前にイスラエルの首都であったことから、やがてメシアが来るイスラエルの首都であると述べ、祝福を祈ったが、さすがに、「主の御名によって」にとどまり、イエスの名によってとは祈らなかった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5260407,00.html

式典に代表が出席した国々:アルバニア、アンゴラ、オーストリア、カメルーン、コンゴ、コンゴ共和国、エル・サルバドール、エチオピア、グルジア、グアテマラ、ホンデュラス、ハンガリー、ケニア、マケドニア、ブルマ、ナイジェリア、パナマ、ペルー、フィリピン、ルーマニア、ルワンダ、セルビア、南スーダン、タイ、ウクライナ、ベトナム、パラグアイ、タンザニア、ザンビア

<グアテマラも大使館のエルサレム移動を完了>

アメリカが大使館を移動した2日後、南米の国グアテマラが、エルサレムに大使館を移して、モラレス大統領が、ネタニヤフ首相とともに、オープニング式典を行った。グアテマラは、70年前も、アメリカに次いで、イスラエルを国として認めた国。

https://www.timesofisrael.com/watch-guatemala-opens-jerusalem-embassy-days-after-us/

続いて、パラグアイが21日に大使館をエルサレムに移動させることになり、同国のカルテス大統領がイスラエルに到着した。このほか、ホンデュラス、チェコが、公に移動検討を明らかにしている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5266500,00.html

イギリス、フランス、ドイツは、大使館の移動はないと言っているが、アメリカと同じ西側諸国として、立場は微妙な感じである。

日本は、5月2日、安倍首相が中東歴訪を行った。その際、まずヨルダンを訪問、次にベングリオン空港からパレスチナを先に訪問している。日本は西岸地区エリコ周辺に、ヨルダン、イスラエルとも協力して産業地帯建設計画を進めており、シリア復興にヨルダンが重要だとして、ヨルダンと日本の関係をさらび強固にする方針を伝えたとのこと。

その際、パレスチナメディアによると、安倍首相は、日本大使館をエルサレムに移動させる予定はないと表明している。

https://www.timesofisrael.com/japan-has-no-plans-to-move-embassy-from-tel-aviv-to-jerusalem-report/

<歴史的重要ポイント>

現状にはなんら変化はないが、エルサレムがイスラエルの首都であるとアメリカが認めたということは、非常に重大な出来事である。

なんと言われようとも、アメリカはやはり世界で最も影響力のある大国であるので、その国の承認を得たということは、今後、自他ともにエルサレムがイスラエルの首都となっていく一歩になったことを意味する。

エルサレムを首都とした国は、3000年前のダビデ、ソロモン時代から聖書時代(日本では弥生時代)のイスラエルだけで、以後、この地域を支配したどの国もエルサレムを首都にしていない。

パレスチナ人は、アメリカ大使館移動に先立って「故郷へ帰る」と銘打った反発デモを行っているが、実は、エルサレムは、パレスチナ人のみならず、そこを支配したイスラム帝国、オスマン・トルコ帝国、ヨルダンと、どのアラブ人支配の時代にも首都として機能したことはなかった。

しかし、1948年、イスラエルが独立し、準備が整った1966年以来、エルサレムにはイスラエルの首都として、政府機関や最高裁、大統領、首相官邸が置かれるなど、事実上、すでに首都として機能している。このいわば”歴史的事実”を、世界は今に至るまで認めようとしなかった。

その理由は、首都ではなかったにせよ、エルサレムの神殿の丘は、638年から今に至るまで、そのほとんどを、ハラム・アッシャリフと呼ばれるイスラムの聖地として機能してきたからである。その場所を含むエルサレムを、イスラムではないユダヤ人の国イスラエルの首都とすることにイスラム諸国が受け入れるはずがなく、大きな戦争を誘発する恐れがあった。

こうした中、アメリカだけは、エルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館をその首都に移すことをすでに決めていた。しかし、それを実際に実行に移すほど大胆な大統領はこれまでいなかった。

今回、トランプ大統領がついに実行したということである。まさに、実質主義、ゴリ押し、ジャイアンのトランプ大統領であったが故に実現できたことだろう。

トランプ大統領自身が意識していたとは思えないが、エルサレムがイスラエルの首都になるということは、明らかに、終末時代にユダヤ人がこの町に集結し、世界がこれに向かって集まってくるということの始まりになりうる。

<中東和平への影響>

トランプ大統領は、エルサレムが事実上イスラエルの首都であるのに、この肝心なところが明確でなかったことが、これまでの25年間、中東和平が成り立たなかった理由だと考えている。

エルサレムはイスラエルの首都と認めた今、アメリカは、エルサレムを首都とするイスラエルという国が存在することを前提に、パレスチナとの和平交渉をすすめることになる。

これは、”占領者”イスラエルを追い出すという、パレスチナのこれまでのいわば公式の夢が途絶えた形である。当然、パレスチナ自治政府は、これに反発し、アメリカを仲介者としては認めないと言っている。

実際にアメリカ大使館がエルサレムに移されると、アッバス議長は、パレスチナ代表をワシントンから召喚した。しかし、経済的に依存しているアメリカを敵に回す事はできないはずなので、そのうち元に戻さざるをえないだろう。

この後、アッバス議長は、心労が重なっているのか、この1週間で3回も病院へ搬送された。肺炎ではないかと言われている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5265849,00.html

<アメリカの中東和平案に注目>

大使館をエルサレム移動した今、次にトランプ政権がどんな和平案を出してくるのかが注目されている。Yネットによると、今月15日に始まったイスラムのラマダン終了後まもなく、つまり来月には明らかにされるみこみだという。

それがイスラエルにとって有利かどうかはまだ不透明である。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/246211

<第51回エルサレム統一記念日(5/13)>

アメリカが新しく大使館をエルサレムでオープンする前日(12日日没から13日日没)は、第51回目のエルサレム統一記念日であった。

アメリカ大使館移動に反発するパレスチナ人が血気だっているところへ、シオニストの若者が大群衆となってイスラエルの旗を振りながら、旧市街のダマスカス門から入り、イスラム地区を行進していくわけである。

この日、イスラム地区を警備する治安部隊は1750人だった。嘆きの壁は、今年も超満員だったが、幸い、テロ等の事件も発生せずに祝典を終えることができた。

https://www.timesofisrael.com/ten-of-thousands-parade-through-old-city-of-jerusalem-during-annual-flag-march/
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パレスチナ人のデモ活動とその影響:国連でのイスラエル非難への動き 2018.5.21

 2018-05-21
1)新米大使館周辺とエルサレム市内、西岸地区

新米大使館のあるエルサレム何部アルノナ周辺は、閑静な住宅地で、主にユダヤ人が住んでいる。周辺にはアラブ人居住区があるが、普段はお互い干渉せずで、穏やかに共存している。

大使館移動の日には、この地域でもアラブ人らによるデモがあった。これらは警察に許可を得たデモであったこともあり、他地域と合わせて14人が逮捕されたが、おおむね平和的なデモだけで終わった。

ラマラなど西岸地区各地でも米大使館移動に反対するデモが発生したが、その地域だけにとどまり、大きな問題にはならなかった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/245952

2)ガザ国境:62人死亡2700人負傷:ロケット攻撃はなし

日本のニュースでも大きく報じられていたが、ガザ地区国境では、米大使館がエルサレムへ移動した日、イスラエルの警告にもかかわらず4万人がデモに参加。

国内への侵入を防ぐために待機していたイスラエル軍に向かって投石したり、燃えるタイヤを投げるなどしたため、暴力的な衝突となった。イスラエル側へ侵入を試みた者もいた。

この衝突で、ガザからの報告によれば、62人が死亡。負傷者は1700人以上と伝えられている。ハマスによると、死亡した62人のうち、50人はハマス戦闘員であった。

しかし、この衝突の中で、1歳に満たない子供が死亡する様子などが流され、イスラエルは、不均衡に強大な武力を使用したとして非難が集中した。実際のところ、そのような場所に乳幼児を連れてくることが問題ではないかと思われるが、そのような見方をするメディアはほとんどない。

https://www.timesofisrael.com/hamas-official-50-of-the-people-killed-in-gaza-riots-were-members/

<国連でのイスラエル非難への動き>

1)国連人権保護委員会がイスラエルの過剰対応で採択

今回、ハマスは、イスラエルとの衝突で、ガザ側に62人(デモが3月30日に始まって以来計100人以上)の死者が出たが、ハマスは、ロケット弾など本格的な武器による反撃はしてこなかった。あくまも”平和的デモ”の顔を強調した形である。

このため、イスラエルが過剰に武力を行使したとの見方が強まっている。

18日、UNHRC(国連人権保護委員会)は、ガザ国境での紛争で、イスラエルが過剰な武力を行使した疑いがあるとして、独自の調査団を派遣するかどうかの採択を行った。

結果、過剰と認め、調査することに賛成した国は、29カ国。棄権14。反対したのは、アメリカとイスラエルの2国だけであった。

これを受けて、UNHCRは、パレスチナ側には、平和的デモだけにするよう、呼びかける一方、に対し、西岸地区、ガザ地区での武力行使をただちに停止し、ガザの”包囲”を解いて、すべての国境を開放するよう呼びかけた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/246191

UNHCRでのこうした決議は今に始まったことではない。ネタニヤフ首相は、「昔からなにも変わってない。」とのコメントを出している。

一方、ハマス指導者イシュマエル・ハニエはこの日、国際社会の非難がイスラエルに集中し、パレスチナへの同情が復活したとして、「目標は達成した」との声明を出し、今後国境が完全に解放されるまで抵抗は続けると表明した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5264506,00.html

2)クエートが国連安保理に国際監視団のガザ地区駐留を提案を準備中

17日、パレスチナとクエート代表(現在安保理での唯一のアラブ諸国代表)が、イスラエルの”過剰な武力行使”に対し、ガザに国際監視団を駐留させる案件を採択に持ち込むため、理事国の間で巡回させている。

アメリカとイスラエルは、これを阻止するべく、理事国に働きかけをしているという。アメリカのヘイリー国連代表は、最悪の場合でも、アメリカは「拒否権を発動することをすでに表明している。

その場合、パレスチナは、国連総会に案を持ち込むと言っているが、国連総会の決議には実行力はない。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5266145,00.html

https://www.timesofisrael.com/israeli-envoy-urges-security-council-to-reject-arab-backed-gaza-resolution/

3)トルコがあからさまなイスラエル非難

ハマスよりの政策を続けるトルコだが、エルドアン大統領は、先週、エイタン・ナエ在トルコ・イスラエル大使を送還した。

また18日、2回目となるイスラム諸国指導者の会議を、イスタンブールで開催。「第二次世界大戦中にナチの強制収容所であらゆる拷問を受けた子供たちが、今、パレスチナ人に対してナチス顔負けのことをしている。」と語った。

エルドアン大統領は、イスラエルの暴力を監視するために、国際監視団をガザに配置することをよびかけた。これは、今、クエートが国連安保理に働きかけていることと並行している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5264751,00.html

一方、ネタニヤフ首相は、ツイッターで、「シリアに侵略しているトルコに説教される筋合いはない。」と言い返した。

4)イスラエルの反論:ハマスこそ戦争犯罪:イスラエル国連代表ダニー・ダノン氏

イスラエルの国連代表ダニー・ダノン氏は、UNHCRの動きについて、ハマス自身が、デモで死亡した62人のうちの大部分はハマスの戦闘員であったことを認めた後にこのような決議になったことへの不条理とともに、国連安保理は、逆にハマスの犯罪を裁くべきではないかと訴えた。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Danon-Haley-condemn-UNHRC-for-decision-to-probe-deadly-Gaza-events-557834

先に述べたように、エルサレムに関しては、ガザのハマスが要求しているパレスチナ人全体としての”帰還の権利”は、歴史的には論理的ではない。

また、エルサレムには多くのパレスチナ人が今も在住しており、テロさえなければ、パレスチナ人がエルサレムのハラム・アッシャリフで礼拝することも自由であり、イスラエルが、パレスチナ人を理由もなく締め出しているということでもない。

次に、いくらパレスチナ人が、死をもって戦ったとしても、もはやイスラエルという国がなくなることはまずない。それが正しいかどうかは別としても、これはもはや動かせない現実である。

それでもイスラエルと建設的な交渉を拒否して、イスラエルを打倒してエルサレムに”帰還”するといった空をうつような目標のために、ハマスはガザ市民を駆り立てて、死に追いやっている。

また、2007年にハマスがガザを支配してから10年が経過した今、ガザ市民の生活は、破壊され崩壊寸前である。これはガザでの主権を握っていたハマスの責任に他ならない。

ハマスはこれをイスラエルの占領の責任だと言っているが、イスラエルは、ハマス支配が始まる2年も前の2005年にガザから完全撤退している。

国境を閉ざして、ガザ地区200万人が自由を奪う”包囲”していることが原因だというが、閉ざさなければ、テロリストがイスラエルに入ってきて市民がテロの犠牲になるからである。何もないのに閉じているのではない。

ハマスがガザを支配する以前は、それなりに、ガザとイスラエルの間には、人の流れも物流もあったのである。さらに国境を閉じているのはイスラエルだけでなく、エジプト側もである。

陸路からは人道支援物資はガザへ搬入されている。テロがあっても主にガザの電力を供給してきたのはイスラエルであった。現在、イスラエルがガザへの電力配給を大幅に削減してガザが厳しい電力不足に陥っているのは、ハマスがイスラエルへの敵対行為をやめないからである。

さらに、ガザ地区内部では、少しでもイスラエルとの関係があきらかになると、裏切り者としてハマスに殺されるといった、明らかな人権無視が横行している。

総合的にみれば、市民を犠牲にすることで、自らの主張を正当化しようとして、いつまでも武力闘争を続けるハマスの政治運営は、犯罪にあたるというのが、イスラエルの主張である。
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イランとの衝突:その後 2018.5.21

 2018-05-21
アメリカが今月8日、イランとの核合意からの離脱とイラン、ならびにイランに対する厳しい経済制裁を再開すると正式に発表して以来、イスラエルが、シリア領内のイラン軍関連施設を何度か空爆して大きな打撃を与えた。

最後は18日。シリア中央地域で大きな爆破が確認された。この爆破で、アサド政権軍関係者11人が死亡した。イスラエルによるものかどうかは不明だが、スカイニュースによると、ロシアの迎撃ミサイルS300と同様のイラン製迎撃ミサイルが爆破されたと伝えている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5264326,00.html

こうした攻撃で、イラン軍関係者の死者は50人近くになるとみられる。(正確な数字は不明)

このため、イラン、もしくはその傀儡のヒズボラのイスラエルへの反撃が予想され、イスラエルは警戒を続けている。もしこの地域から戦争になれば世界大戦にまで発展することも懸念されたが、今の所、イラン、ヒズボラからの反撃はなく、平穏は維持されている。

その理由と今後の見通しについて、軍事評論家ロン・ベン・イシャイ氏の記事を参考にまとめた。

<イラン窮地!?>

イシャイ氏の分析によると、トランプ大統領が、イランとの核合意から離脱し、経済制裁の再開を宣言し、イスラエルによるとみられるシリア領内イラン軍事施設への攻撃で、イランがこれまでになく窮地に陥りつつあるようである。

1)イランに経済危機再来の恐れ

アメリカがイランへの経済制裁を再開すると発表した翌日、イラン通貨リアルが急落し、記録的な安値となった。イラン国民の中には、経済危機再来を懸念して、銀行の預貯金を引き出しに走った人もいたという。

さらにトランプ大統領が、イランとの取引を継続するビジネスや国にまで、段階を追って、経済制裁の幅を広げると言っているため、各社がイランから手を引き始めている。

これについては、日本企業にも影響を受け始めており、ガソリンの値が上がってきているところである。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00029541-mbcnewsv-l46

こうした状況が長く続けば、2013年の核合意以前のような経済の停滞を招き、今のイラン政権を揺るがす可能性も出てくる。アメリカとイスラエルは、イラン人自身が、今のイスラム政権を覆すことを奨励しているところである。

2)イスラエルによるイラン軍関係施設破壊

イスラエルは、10日、ゴラン高原にイランからミサイルが20発打ち込まれた(イスラエルに被害はなし)として、大規模にシリア領内のイラン軍関係施設50箇所を空爆、破壊した。

これに先立つ9日、ネタニヤフ首相は、モスクワでの軍事パレードに西側指導者として唯一出席し、プーチン大統領に会っている。このため、プーチン大統領は、イスラエルが、イラン製対航空機迎撃ミサイル(ロシアのS300に類似)を含む軍事施設を大規模に破壊することに合意を得ていたとみられている。

さらにこの時、プーチン大統領は、ネタニヤフ首相に、最新式迎撃ミサイルS300の販売を保留にする約束までしたと報じられている。。

つまり、シリア領内で、イランの軍事力が、ロシア以上に強大になってくることを、ロシアが歓迎しているわけではないということである。これは、イランにとっては大きな打撃であったはずである。

3)ヒズボラの新体制で、イスラエル攻撃抑制か

レバノンでは、7日、9年目となる総選挙が行われた。結果、ヒズボラの議席は変わらなかったが、現アオウン大統領の党で、親ヒズボラ派(シーア派勢力)が21から29と大きく議席を伸ばした。(129議席中)

一方で、元ハリリ首相(スンニ派勢力)が33から21と大きく議席を失った。これが意味するところは、もはや、ヒズボラとレバノン国家が一体化したということである。これはイスラエルには好都合である。

これまでの体制であれば、もしヒズボラが攻撃してきた場合、イスラエルは、レバノンを相手にしないよう、注意して攻撃しなければならなかった。しかし、これからは、ヒズボラとレバノンを区別しなくてもよいということである。

ヒズボラが、イスラエルに向けたミサイルを15万発保持していることをイスラエルは知っているので、イスラエルは、もし一発でも撃ちこんでくれば、イスラエル軍は、絨毯のように南レバノンへ攻め入って一気にヒズボラを叩くと警告している。

この脅迫もあり、ヒズボラからの攻撃も今の所、抑止が効いているようである。

ただし、イランが、本来の目的をあきらめたとは考え難いので、油断は禁物だと、Yネットの著名な軍事評論家ロン・ベン・イシャイ氏は記事をしめくくっている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5259200,00.html
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ユーロ・ビジョン優勝:ネタ・バルジライさん 2018.5.21

 2018-05-21
5月12日、ポルトガルで開かれた2018年のユーロビジョン(ヨーロッパ全域のポップ・ミュージック・コンテスト)で、イスラエル代表のアーティスト、ネタ・バルジライさん(25)の「トイ(おもちゃ)」が優勝し、会場にイスラエルの旗が勝利にひらめいた。

ネタさんの優勝により、ユーロビジョン2019は、イスラエルで開催されることになった。このイスラエルに非難が高まっている最中のヨーロッパで、イスラエルの旗が勝利にひらめく様子は、感動ものである。

ネタさんは、受賞にあたり、「私は私の国を愛しています。来年はエルサレムで!」と叫んだ。

授賞の瞬間の様子:https://www.youtube.com/watch?v=9flG5EqRPSc

ネタさんのステージ:https://www.timesofisrael.com/netta-barzilai-is-the-voice-of-metoo-at-eurovision/

*衣装は、言われるまで気が付かなかったが、日本の着物風で、その後ろには大量の日本の招き猫が手を振っている。

ネタさんは、少々太っていて、いわゆる美人ではない。アマチュア時代、結婚式のバンドの仕事をしていたときに、花嫁に「もっと綺麗な人に変えて」と言われてことがあるという。

痩せようと努力したこともあったが、「人生は一瞬。楽しまなきゃ。」と思い、自分は自分と思い始めた。私は私なりによいサービスを提供していると思っていると語っている。

<イスラエルへ凱旋の帰国>

ネタさんは、アメリカの大使館がエルサレムへ移動した日に帰国。国民的英雄のように、イスラエルへ迎えられた。ネタニヤフ首相にも会っているが、ネタニヤフ首相がネタさんのチキンダンスをまねようと。。している様子も伝えられている。

https://www.jpost.com/OMG/Netta-Netanyahu-celebrate-Eurovision-win-with-chicken-dance-in-Jerusalem-556677

帰国後の5月14日、アメリカ大使館がエルサレムへ移動し、ガザでは4万人とイスラエル軍が衝突した日、テルアビブのラビン広場では、ネタさんの祝賀記念パーティが開かれ、2万人が集まった。

https://www.timesofisrael.com/jubilant-tel-aviv-welcomes-netta-barzilai-for-victory-concert/
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