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緊張する東地中海情勢:トルコとリビアVSイスラエルとギリシャ、キプロス、エジプト、ヨルダン 2020.1.4

 2020-01-04
アメリカとイランの緊張が高まっているが、同時に東地中海情勢にも、無視できない動きが展開している。

ネタニヤフ首相は、2日、アテネにて、イスラエル、ハイファ沖の天然ガス油田から、東地中海、海底を通って、ヨーロッパまで2000キロにも及ぶ大パイプライン計画を、ギリシャとキプロスと3国で共同署名した。

これが実現すると、キプロス、ギリシャを通ってイタリア、さらには、南部ヨーロッパにまで天然ガスが運ばれることになる。天然ガスをロシアに頼ってきたヨーロッパ諸国には朗報となるはずである。このプロジェクトは、EastMed(東地中海)プロジェクトと呼ばれる。

イスラエルは、この他にも、天然ガスをヨルダンとエジプトにも輸出しており、天然ガスを武器に地中海東部の国々を味方につけた形である。これはまた、リビアと組んでこの海域の支配と、天然ガスの採掘権をねらうトルコをけん制するねらいがあるとみられる。

https://www.timesofisrael.com/israel-inks-mega-gas-pipeline-deal-with-greece-cyprus/

<トルコがリビアへ1月にも派兵か>

トルコは、2019年、11月28日、リビア西部を支配する国民合意政府(GNA:国際的にリビア政府と認められている組織)と、軍事・海洋境界に関する協力関係を結び、東地中海の海域において、イスラエルと手を組んだギリシャ、キプロス、エジプトなどに対抗する動きを見せていた。

リビアは現在、内戦により分裂しており、西は上記GNAが支配しているが、東は東部政府としてリビア国民軍(LNA)が支配しており、今も衝突が続いている。

一応は西のGNAが正式な政府と目されていることを受けて、トルコは、GNAを軍事支援する代わりに、リビア沖東地中海海域への権利を得るということで、12月、GNAと覚書を交わした。今回、イスラエルとギリシャ、キプロスなどが、交わした大パイプライン計画は、このトルコの動きに対抗するものである。

またリビアとの合意により、トルコは1月にもリビアへ軍を派遣する見通しとなっている。リビア西部へトルコが軍が出てくると、リビア東部に支援を送っているエジプト、ヨルダンとも対立することになる。

https://www.afpbb.com/articles/-/3261935

中東はいよいよチーム分けが明確になりつつあり、そのチームに大国がついている形で対立が深まっていると言える。聖書のゴグ・マゴグの戦いを容易に連想させられる形である。(カッコの名称はエゼキエル38章に出てくる国々)

イスラエルと、サウジアラビアなどスンニ派湾岸諸国(シェバやドタン)、エジプト、ヨルダン、ギリシャ。こちらについているのが、アメリカである。

一方で、イラン(ペルシャ)、トルコ(ベテ・トガルマ)、シリア、リビア(プテ)、ソマリア(クシュ)。こちらについているのが、ロシア(ゴグ?)、中国となっている。
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2020年:祝福されているイスラエル 2020.1.4

 2020-01-04
<人口増加>

周辺治安情勢は緊張しているが、イスラエルの人口は2018年から1.9%増加して914万人となった。うち、ユダヤ人は、74.1%の677万人。アラブ人は、21%で191万人。

昨年中に生まれた新生児は17万7000人。イスラエルの総人口に対する新生児数と同じ割合で、日本で新生児が生まれたとしたら、228万人が生まれたことになる。それが日本ではわずか86万4000人であったことを思えば、イスラエルの出生率の高さと、日本の危機的状況が見えてきそうである。

さらにイスラエルでは、移民が3万4000人であった。イスラエルの人口は増える一方である。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/274021

ただし、今冬を迎え、イスラエルでは、悪性の風邪が流行している。すでに15人が風邪で命を落としたとのこと。

ネタニヤフ首相が、兼務していた健康相のポジションを超正統派政党のリッツマン氏にゆずったのだが、その超正統派の黒服のリッツマン氏が健康相として、風邪のワクチンを受ける写真が報じられていた。

普段は、科学とは無関係な超正統派が、医療科学の重要な健康相になっていることもあいまって、なんとも不思議な光景である。

https://www.jpost.com/Israel-News/Flu-death-toll-rises-to-15-vaccines-still-in-short-supply-612855

<海外からの投資増加>

イスラエルのスタートアップによる高い技術力に、世界は競うように投資をしている。Times of IsraelがPwcIsraelのデータとして伝えたところによると、過去10年で、海外から様々な形でイスラエルのスタートアップに海外の会社が投資した額は、700億ドル(約7兆円4000億円)にのぼっていた。

その分野は、自動運転から、半導体、加工業、医療技術、ナビアプリまで様々な分野に及んでいる。

投資で最大だったのは、アメリカのインテルが、2017年にイスラエルから購入した自動運転技術で、153億ドルだった。4位は中国で、2016年に、オンラインゲームを44億ドルで購入している。

https://www.timesofisrael.com/celebrating-innovation-startup-nations-10-biggest-tech-deals-of-the-decade/

とはいえ、これで国民全体が裕福になったわけではない。貧困層はあいかわらず貧困である。

<ヤブネで金貨発見>

これは象徴的と言えるかもしれないが、昨年末、テルアビブに近いヤブネで、7-9世紀、イスラム帝国時代の陶器師の作業場とみられる場所で、金貨7枚がみつかった。金貨は小さなつぼに入っていたという。

イスラエル考古学局は、このコインは、陶器師が個人的にためていたものではないかと語っている。ちょうどハヌカの最中の発見であったため、タイムリーな贈り物だと考古学者たちは言っている。

https://www.timesofisrael.com/ancient-piggy-bank-of-gold-coins-uncovered-in-yavne-dig/

上記記事の続きになるが、エゼキエル書38章には、イスラエルに敵対するチームがイスラエルに攻め込んでくるのは、イスラエルが祝福されて安心している時とされているので、これもまた、その状況を容易に連想させる状況である。
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ネタニヤフ首相:不起訴特権を国会議長に申請提出 2020.1.4

 2020-01-04
こうした国外の状況の中、イスラエルの政権がまだ決まらないというのもなんらかの理由があるのだろう。しかし、かなりの紆余曲折がある中、ネタニヤフ首相がしぶとく残りそうな気配がまだ続いている。

12月26日のリクード内党首選挙で、圧勝したネタニヤフ首相。予想されていた通り、1日、エデルステイン国会議長に対し、首相の追訴罷免法案を提出。自分の汚職に関する追訴から解放された後には、今後何年先までも首相として国に支えていく意向を表明した。

しかし、これは法案なので、本来なら国会で議論され、投票が行われて決められることになる。しかし、それを審議する国会が、昨年12月11日に解散してしまっているので、基本的には、3月2日に予定されている3回目総選挙までは、これを審議することはできないということになる。

今すぐ審議を行うなら、ネタニヤフ首相が、司法庁から起訴されている汚職など3つの罪で有罪となる可能性は高い。しかし、3月2日の総選挙まで待つとなると、選挙結果がどうなるかで、ネタニヤフ首相が、不起訴になる可能性が出てくる。

法案を受領したエデルステイン議長は、審議を3月まで待つ可能性を示唆している。言い換えれば、1月にも始まるとされていたネタニヤフ首相の訴追も3月2日以降まで先延ばしにされるということになる。

ライバルの青白党は、すぐにも審議を始めたいとの構えで、もしエデルステイン議長が、もし審議を先延ばしにするなら、国会議長を交代させることも考えているという。青白党は、国民に対し、これは、「ネタニヤフ王国」か、「イスラエル国家」の選択だと皮肉る声明を出した。

https://www.timesofisrael.com/blue-and-white-may-try-to-oust-speaker-if-he-stalls-on-pm-immunity-report/

なお、テレビ局が行った世論調査によると、リクード党首選後のネタニヤフ首相の支持率は、1議席あがったものの、青白等と互角。ネタニヤフ首相がまとめあげたユダヤ矯正等と右派政党の右派ブロックに、もし極右政党を入れた場合、ネタにタフ首相を支持する右派勢力は、57議席。(チャンネル12)

一方、青白党と左派勢力、アラブ政党など左派勢力は、56議席でどちらも過半数ではない。

今後、ネタニヤフ首相の右派ブロックを形成している党がとう出るのか、アラブ政党はどう出るのか、またどちらにもついてない右派イスラエル我が家党のリーバーマン氏がどう出るかで、次回の選挙の行方が変わってくるので、現時点ではまだなにも言えないというのが現状である。

https://www.timesofisrael.com/polls-indicate-no-drop-in-support-for-netanyahu-after-immunity-request/
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ハヌカにラビ宅で刃テロ5人負傷:ニューヨーク 2019.12.30

 2019-12-30
28日、ハヌカ7日目の夜午後10時ごろ、アメリカのニューヨーク市北部、モンゼイの超正統派ラビ・ロッテンバーグが、自宅で、家族や友人とともに、ハヌカのろうそく7本目をともしていたところ、大きな”なた”を持った男が入ってきて、次々に5人を刺した。

ハヌカの祝い中だったので、現場には数十人がおり、血まみれの人や叫び声などで大パニックになったという。現場にいた人が犯人に、テーブルや椅子を投げつけ、その瞬間に人々は、近くのシナゴーグへ逃げ込み、扉を閉めた。

犯人は追ってきたが、シナゴーグの扉を開けることができなかったので、そのまま車に走って逃げていったという。

負傷者5人のうち、3人は、まもなく搬送先の病院から帰宅できたが、ラビの子供たち2人、ヨセフ・ベン・ペレルさん、シュロモー・ベン・ヴィッテルさんが重症となっている。状態は落ち着いているとのことだが、家族は回復のための祈りを要請している。

証言によると、犯人はマスクを着用していたアフリカ系アメリカ人だった。容疑者はマンハッタン・ハーレムで身柄を拘束されている。詳細はまだ発表されていない。

ニューヨークのユダヤ人(Jewish Virtual libraryより)

ニューヨーク州には、17世紀前半からヨーロッパからユダヤ人が来て、住み始めた。1880年には6-8万人、その30年後の1910年には90万人と急増し、その約20年後の1928年には、183万5000人となった。

ホロコーストの時代に逃れてきた人も多い。超正統派の主流はの一つ、ハバッド派のラビ・ルバビッチも、1941年にヨーロッパからニューヨークに移住。ニューヨークで教え、死去した。本部がニューヨークにあることから、ハバッド派超正統派が、今もニューヨークに多数在住している。

貧しいイスラエルの超正統派と違い、ニューヨークの超正統派たちの中には、ビジネスでも成功している人も多い。

現在、ニューヨークに在住するユダヤ人の総数は176万人で、ニューヨーク州総人口の約9%を占める。ニューヨーク・マンハッタンでは、黒人かアジア人でないなら、ユダヤ人だといわれるほど、白人がユダヤ人である確率は高い。

https://www.jewishvirtuallibrary.org/new-york-state-jewish-history

<ニューヨーク周辺で急増する反ユダヤ主義暴力>

今回の事件が発生したモンゼイでは、11月に、シナゴーグへ向かっていた男性が刺され、目をくりぬかれた。この2ヶ月の間の反ユダヤ主義暴力は、モンゼイだけで、9件にものぼっているとのこと。

ニューヨーク州のデータによると、2019年にニューヨーク市で発生した反ユダヤ主義暴力は152件で、昨年度の93件から63%も急増している。

警察は、ユダヤ人たちが、特に集中してすんでいるニューヨークのボローパーク、クラウンハイツ、ブルックリンでの警戒態勢を強化すると発表した。29日からは、ボランティアによる警備隊も巡回を始めるとのこと。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Multiple-victims-reported-after-stabbing-reported-in-synagogue-in-Monsey-NY-612415

ニューヨークのユダヤ人は、いよいよユダヤ人とわかる外見をすることの恐怖を実感せざるをえなくなっているという。

*最近の重大な反ユダヤ主義テロ

2018年10月 ペンシルバニア州ピッツバーグで、保守派シナゴーグで銃の乱射テロがあり、11人死亡。

2019年5月、カリフォルニア州サンディエゴで、過越の最終日、ハバッド派シナゴーグで銃撃テロが発生。1人死亡。

2019年10月、ドイツでネオナチの男が、ケバブ店と隣接するヨム・キプール礼拝中のシナゴーグを襲撃。シナゴーグは強固な戸に守られたが、1人が死亡した。

2019年12月 ジャージーシティのコシェルのスーパーで銃撃、4人死亡。

<イスラエルの反応>

事件を受けて、リブリン大統領は、「悲しみに打ちひしがれている。反ユダヤ主義の再燃は、ユダヤ人やイスラエルだけの問題ではない。何度も首をもたげてくるこの悪は、世界全体の危機を意味している。皆で戦っていかなければならない。」と語った。

ネタニヤフ首相は、「イスラエルはこの反ユダヤ主義暴力、ましてハヌカを祝うラビの家でのテロを強く非難する。」と述べた。

イスラエル我が家党のリーバーマン党首は、「唯一の解決は、(ユダヤ人は)イスラエルへ移住することだ。」と述べた。

青白党のラピード氏は、「このようなテロで私たちの魂がひるむことはない。モンゼイのユダヤ人共同体は、(この事件のあとも)ハヌカ8日目のろうそくに火をともすのだ。」と語った。

https://www.timesofisrael.com/israeli-leaders-shocked-and-devastated-demand-action-after-monsey-attack/

<石のひとりごと>

世界の反ユダヤ主義は、確実に、また急速に悪化している。リーバーマン氏が言うように、一番よいのは、イスラエルへ移住することであろう。

しかし、アメリカのような先進国で快適に住んでいると、イスラエルへの移住は大きな決断になる。筆者の友人は、イスラエルへ移住したが、冷暖房完備のアメリカと違い、冬には寒く、夏には暑く、仕事もキツイ。結局アメリカへ帰ってしまった。

また、メシアニック(イエスを信じるユダヤ人)の友人は、移住を申請したが、キリストを信じている場合は、ユダヤ人とは認められないと判断され、移住を拒否されて、アメリカへ戻された。

アメリカのユダヤ人(ディアスポラ)の多くは、イスラエルが定めるユダヤ人の定義にあるような超正統派ではなく、改革派や保守派である。このため、イスラエルに反感を持つ人も増えている。イスラエルに行きたくないユダヤ人も少なくない。

ホロコーストの時代も、滞在する社会に深く根ざしていたユダヤ人たちは、ヒトラーが政権についたのちも、なかなか逃げようとはせず、多くが時を逸して殺されていった。

今はイスラエルという国がある。特に反ユダヤ主義が悪化している欧米諸国のユダヤ人が時を逃さず、イスラエルへ移住する決断ができるようにと思う。
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リクード党首選:ネタニヤフ首相圧勝 2019.12.29

 2019-12-29
ネタニヤフ首相所属のリクード党は26日、全国にいる党員11万6048人による党首選挙を実施した。

来年3月に3回目の総選挙が決まる中、ネタニヤフ首相が汚職で起訴されることが決まり、改めてネタニヤフ首相の党内でのリーダーシップを確認する必要があったからである。

リクード内部から、ギドン・サル氏(53)が、対抗馬として出馬したが、結果は、予想通り、ネタニヤフ首相が72.5% 、サル氏が27.5%と、ネタニヤフ首相の圧勝に終わった。リクードは、ネタニヤフ首相への忠義を貫いた形である。

この勝利により、ネタニヤフ首相は、リクード党首として、また、右派ブロックのリーダーとして、その指導的立場の安定をアピールすることになった。これは、来年3月に行われる総選挙で有利に働く要素になるとみられる。

これは、ネタニヤフ首相とともに右派ブロックを形成している政党にもよきニュースであったとみられる。

サル氏は敗北を認め、来年3月の総選挙でのリクードの勝利にむけて、ネタニヤフ首相をサポートするとコメントした。サル氏には申し訳ないが、ネタニヤフ首相の力を誇示するために、サル氏が利用された感もなくもない。

https://www.timesofisrael.com/result-was-never-in-doubt-but-netanyahu-gets-huge-boost-from-crushing-likud-win/

ネタニヤフ首相は、この結果で自信がでたのか、すぐにロシアのプーチン大統領に電話をかけ、麻薬保持(9g)で、7年半の判決を受け、収監されているイスラエル人女性ナアマ・イサカルさんの解放を要請した。ナアマさんは、再審を控訴したが却下されたばかりだった。

また、西岸地区、ヨルダン渓谷の合併についても、いったん保留としていたが、西岸地区の入植地すべての合法性を、必ずアメリカに認めさせると語った。

https://www.jpost.com/Israel-News/Low-turnout-mars-Likud-leadership-race-612219

ネタニヤフ首相が、首相は刑事訴訟からの免責とする法案を提出する可能性も出始めている。

https://www.timesofisrael.com/pm-said-planning-to-ask-for-immunity-this-week-likud-a-temporary-matter/
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ハヌカ中の悲劇:死亡事故と記録的豪雨 2019.12.29

 2019-12-29
1)エゲッドバス947番の事故:4人死亡

ハヌカに入る22日の夕方、エルサレムからハイファに向かうエゲッドバス947番が、ベングリオン空港近くの40号線上のバス停につっこむという事故が発生。この事故で四人が死亡。14人以上が負傷する大惨事となった。

https://www.timesofisrael.com/4-killed-a-dozen-injured-as-bus-plows-into-bus-stop-near-ben-gurion-airport/

死亡したヨセフ・カハロニさん(79)はトーラーの教師で、毎週このバスでペタフ・ティクバからハイファに通っていた。妻と3人の娘、イリスさん、ディクラさん、オルナさんと、14人の孫が残された。

もう一人は南アフリカ出身のハイレイ・セビッツ・ワレンバーグさん(35)。10年前にイスラエルへ移住し、エルサレム在住。高校で英語を教える女性教師だった。この日は、ハヌカの初日であったため、夫エリさんの実家があるハイファに向かっていて事故に巻き込まれていた。

あとの2人の犠牲者は30代、60代の女性と伝えられている。

https://www.jpost.com/Israel-News/Hayley-Varenberg-olah-and-Ben-Gurion-bus-crash-victim-Full-of-life-611914

事故をおこした運転手、アレキサンダー・レイブマン(44)は、過失致死で逮捕されているが、飲酒や携帯の使用等もなく、現在調査がすすめられている。このバスは、エルサレムからハイファへの直行で、筆者もしょっちゅう利用するバスなので、他人事とは思えない感があった。

なお、イスラエルでは、2019年に交通事故で死亡した人は345人。昨年は316人。テロより交通事故で死亡する人の方が多いとあよく言われていることである。

2)記録的大雨:2人死亡

イスラエルでは、25日から全国的に雨、特にガリラヤ地方、ゴラン高原で記録的な暴風雨となった。この影響で、北部や中央部の町で洪水が発生。2人が濁流に巻き込まれて死亡した。

https://www.ynetnews.com/article/BJFRCDzk8

マジッド・カッサム・スワードさん(27)は、普段はバスの運転手だが、26日朝、大雨の中、家族が飼っている羊小屋の戸を閉めに出て行った際に、濁流に飲み込まれた。スワードさんは、翌日26日、濁流の中で意識を失っているところ発見され、病院に搬送されたが、まもなく死亡した。

スワードさんには妻と小さな娘がいた。

ドルーズの村在住のオムリ・アブ・ヤンブさん(15)は友人(23)とともに、雨の中、ATV(小型のジープのような車)で濁流を渡ろうとして、途中で横転。友人は、救出されたが、オムリさんは、27日、遺体で発見された。

大雨の中、ATVのような小型ジープで濁流をあえて渡ろうとした人々がこの他にもいたようである。救急隊たちは、洪水を甘くみてはいけないと警告している。

https://www.timesofisrael.com/body-of-teen-swept-away-by-galilee-flash-flood-found/
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シリアに進出するイランとロシアの不気味な動き 2019.12.29

 2019-12-29
<イスラエルがまたダマスカスを攻撃か>

レバノンのメディアが伝えたところによると、22日、ダマスカスへの攻撃があり、。シリアの人権監視団体によると、シリア人でない外国人3人が死亡した。攻撃はイスラエルによるものとみられる。

現場は、シーア派にとって重要な地域で、死亡した3人はイラン人、ヒズボラ関係者とみられる。イスラエルからのコメントはない。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Syrian-air-defense-systems-activated-in-Damascus-611812

<シリアがイランのベトナムになりつつある:ベネット国防相>

エルサレムポストが、アメリカの調査として伝えたところによると、シリアにるイラン人革命軍兵士は、約3000人。シーア派系兵士(ヒズボラなど)が10万人いる。イスラエルは、これらの兵力がシリアから出て行くことを要求しているが、その数は増える一方である。

このため、イスラエルは、時々急襲を行って、イラン軍拠点を破壊して行く作戦をとっている。これまでの破壊したイラン系施設は、2017年には100箇所であったが、2019年には、1000箇所以上になっている。イランが急激にシリアに進出しているということを表している。

ベネット国防相は、シリアがイランにとってのベトナム(アメリカ軍50万人が駐屯)になりつつあるとの懸念を語っている。

しかし、イランはシリアで、これまでに150-300億ドルを消費し、500人を失っているとみられている。さらに、イエメンやガザにも戦争資金を用立てており、イラン市民の不満が高まって、先月以来、イラン各地で、激しい反政府デモが発生している。

https://www.jpost.com/Middle-East/Could-Syria-become-Irans-Vietnam-611005

このままイラン人自身が現イスラム政権を打倒し、民主的な政権に変えてくれることがイスラエルとアメリカの希望であるのだが、イラン政府軍は、厳しくこれを取り押さえており、これまでに警察など政府軍に殺されたデモ隊は1500人に上るとも伝えられている。

https://www.reuters.com/article/us-iran-protests-specialreport/special-report-irans-leader-ordered-crackdown-on-unrest-do-whatever-it-takes-to-end-it-idUSKBN1YR0QR

<反政府勢力最後の拠点イドリブをシリアとロシアが攻撃:23万人以上が逃亡>

日本では全く報じられていないが、シリア北部、最後の反政府勢力拠点イドリブでは、12日から25日までに発生した激しい空爆により、これまでに市民24人が死亡。少なくとも23万5000人が、極寒の中、家を追われ、難民となった。

この人々の中には、すでに何度も家を追われてきた難民もいる。行き場を失った人々はアレッポ周辺の難民キャンプなどへ逃れているという。

イドリブを攻撃しているのはシリアとロシア、イランである。トルコは今回介入していない。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-50927434

<シリアに進出するロシア:撤退した元米軍拠点にロシアの旗>

シリアに進出しているのは、イランだけではない。ロシアは、米軍が撤退したあとの拠点に次々に軍を進ませ、ロシアの旗を掲げている。先週、ロシア軍は、ラッカに近い元ISの拠点で、米軍が駐留していたサミンに進軍。ロシア旗を掲げた。

ロシアはこのほかにもテル・タマールなどの元米軍拠点に入ってロシア旗をあげている。

このため、イスラエルは、イランに警戒、先制攻撃すると同時に、ロシアとの関係にも注意を払わなければならなくなっている。

https://www.rt.com/news/476838-russia-us-military-outpost-syria/

<ロシアが音速の27倍弾道ミサイルを発表:世界のリーダーはロシアと主張?>

ロシア軍部は27日、音速の27倍のスピードを持つ新しい大陸間弾道ミサイルシステム・アバンガードを配備したと発表した。音速以上であるため、世界どの地域にも達成でき、しかもどの迎撃ミサイルにも撃墜されることはないとしている。

プーチン大統領は、今音速以上のミサイルを保持するのはロシアだけだと言っている。

またこのミサイルには、2メガトンの核を弾頭に搭載することが可能だという。もしロシアが発表したことが本当なら、核戦争のレベルが上がったとも考えられている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/273750

世界ではまだアメリカが軍事、経済力ともにダントツの超大国ではあるが、自国中心になって世界諸国からの敬意を失い始めている。そこへロシアがアグレッシブに進出してきたというところである。まさに新世界秩序が見え始めたということだろうか。。
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